神戸での活動は様々でした。
断水した高層マンションで、両手に水タンク20リットルをもって階段上がった。
特に高齢者ばかりのシルバーマンションは、何度も水を組み直して全戸を回った。ある部屋では、高齢のお爺さん一人、テレビを見て「まだわしらはいいよ。家が壊れてないから。市へ支援のお願いはできんよ。」と。さらに衝撃だったのは、地震後、部屋に来たのは私が初めてだと言う。もう1ヶ月近く経っているとうのにである。子供とは電話で話して、元気だと伝えたら、良かったと言うのみで、見に来てはいない。
中は、タンスは倒れ、トイレのドアはノブが外れていた。そして部屋のメインとなる壁の絵の額縁が斜めになっている。中に入らせてもらって、タンスを起こしたり、トイレのノブも治すことができた。そして、額縁も水平に治した。部屋は見違えるように落ち着いた。お爺さんが、額縁が治ったらホッとしたと笑顔になった。些細なことでも、毎日生活する中では、大切なことだったのだ。
センターに依頼は無いが、私らのやることはまだまだたくさんあると気づいた。そして、このままでは、孤立死が増えるのではと、危機感を持った。
センターに戻り夕方の反省会でそれを伝えると、皆も同感だった。
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