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2025年1月19日日曜日

阪神大震災から30年 その6

 なぜボランティアが、いちいち配らないといけないんだろう。取りに来てくれたらいいのに。と,単純に感じモヤモヤがあった。
 現実はたいへんでした。皆さんの座り場所、寝る場所もはっきり境目が決まっているわけではありません。壁も金庫もありません。自分の場所を離れると他人に場所を少しずつ取られるんじゃ無いか、盗難に遭うんじゃ無いかと言う不安がありました。実際、盗難が起きていました。被災者の方ではなく外部から入ってきたのでは無いと思います。また、高齢者も多く段差の多い学校で移動そのものが困難な方もおられました。だから、みんななるべく自分の場所から離れないようにされていたのです。
 その話しを先輩のボランティアや被災者の方から聞いて、合点がいった。それからは、朝一番に感じたモヤモヤもなくなり、気持ちよく配布作業もできた。
 事情も知らずに勝手に被災者を怠け者のように考えてしまった自分を恥じた。

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